虹村レインボービレッジの子どもたち①
(小林可奈)
65年前の1947年1月10日、英連邦占領軍関係者の家族が呉港に降り立った。
彼らが住んだのは現在の呉市広多賀谷。パステルカラーの家が建ち並ぶようになり、一帯は虹村(レインボービレッジ)と呼ばれた。軍関係者の子弟向け学校での生活、日本人との触れ合い・・・。
昨秋訪れたオーストラリアで会った「虹村の子どもたち」は呉での暮らしを懐かしんだ。
心に架かった虹は今も色あせない。
英連邦占領軍関係者の家族受け入れ
インド、英国、オーストラリアの3カ国から来日した。
連合国軍総司令部(GHQ)の要請により、日本政府は呉、江田島、福山、岩国、防府、岡山、鳥取県美保に計719戸の家族用住宅を建設。
最大規模は虹村で、1947年9月に253戸が建った。