三代の歌・忘れ去られた伝統
ハナミズキが”百年続きます様に”と歌っているが、”3代続けばなじめる”と言われる。
海外でも同じような言い回しがある。
男女2人の子どもを連れてきて
男の子は死に
女の子は残される
それが伝統だった。
女の子はそのまま島などに帰される。
男の子が死ぬのは、3代続けばのように、定着しない様に代の根を絶つからだ。
島に戻った女の子は次の男女への伝令役としてバトンタッチする。
動物たちはそれで納得し、帰っていく。
動物に魂を預け、女の子は送られる。
精霊流しや送り火だ。
巨大な動物たちが人への脅威だった遠い昔の「白鯨」などの話の世界だ。
太古よりの智慧だ。
人が自然に抱かれて生きるために約束されたことだ。
自然から離れ、つながりが切れてしまった人々はそういった伝統を忘れてしまった。
忘れてしまった代わりの、メモのような踊りや祭りもある。
「クジラの島の少女」Whale Rider